今回は、ウェルネスを構成する領域の一つである『身体的ウェルネス』についてお話しします。
単に病気や不調がない状態を指すのではなく、心身ともに充実して調和がとれている、健康かつ幸福な状態に近づくために必要な「健康」に関わることを考えます。
身体的ウェルネスの定義
身体的ウェルネスは、体の健康と機能を最適な状態に保つことを意味します。これは、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠が含まれます。
- 運動:定期的な身体活動を通じて筋力や心肺機能を維持します
- 栄養:体に必要な栄養素をバランスよく摂取します
- 睡眠:十分な睡眠時間と質の高い休息を確保し、体の回復と修復を促進します
運動
定期的な運動は心肺機能を高め、筋力を強化し、ストレスを解消します。また、免疫力が上がるため、病気の予防にもつながります。
- 有酸素運動:ジョギング、サイクリング、水泳など
- 筋力トレーニング:ウェイトリフティング、レジスタンストレーニング
- 柔軟性とバランス:ヨガ、ピラティス、ストレッチ
通勤時に一駅歩く、エレベーターの代わりに階段を使う、デスクワークの合間にストレッチをするなど、日常の中でできることから取り組むのがおすすめです。
栄養
健康的な食事はエネルギーを保ち、病気を予防するために不可欠です。適切な栄養摂取が大切です。
- 多様な食材を摂取:果物、野菜、全粒穀物、タンパク質源(魚、肉、豆類)、乳製品などバランスよく取り入れる
- 適度な摂取:暴飲暴食をしない。加工食品や高脂肪、高糖分の食品はできるだけ控える
- 水分補給:十分な水を飲む(お茶やジュースはNG)
外食が多いビジネスパーソンは栄養バランスが崩れがちです。野菜サラダやフルーツを取り入れる、夜の暴飲暴食には気を付ける、お酒を飲みすぎないなどに気をつけましょう。
睡眠
質な睡眠は体を回復させ、免疫機能を高め、精神を安定させます。睡眠不足は集中力の低下や免疫力の低下、気分の不安定を引き起こします。
- 規則正しい睡眠パターン:毎日同じ時間に寝て起きる習慣をつくる
- リラックス:寝る前にリラックスするためのルーティン(読書、温かい風呂、瞑想、電子機器を使わないなど)を取り入れる
- 寝室環境の整備:静かで暗く、快適な温度を保つ
寝不足で頭が回らない、眠くて仕事のパフォーマンスがイマイチ…こんな経験がある人は多いのではないでしょうか。
経済協力開発機構(OECD)による2021年の調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、OECD33ヵ国の中で最も短かったというデータも出ています。これはビジネスパーソンに限った話ではありませんが、日本では睡眠不足は大きな問題となっています。忙しい時こそ、良質な睡眠が大切です。
身体的ウェルネスの実践方法
身体的ウェルネスを向上させるための方法はさまざまですが、いきなり大きな目標を掲げて取り組むよりも、日常生活で簡単に実践できる小さな習慣として始めることをおすすめします。
- 仕事の休憩時間に軽くストレッチする
- おやつをお菓子からナッツに変える
- 寝る前に10分ベッドの上でヨガをする
これらは私も実践していますが、運動嫌いな私でも続けられています。
また、日常の習慣以外にも、ウェルネス旅を計画し、リトリート施設で心と体をリフレッシュするのも良い方法です。ウェルネス旅を通じて、健康的な生活習慣を取り戻したり、日本ならではの健康的な食事を学ぶこともできます。
身体的ウェルネスは『健康的で充実した生活を送るため』の基本
身体的ウェルネスは、健康的で充実した生活を送るための基本です。
日々の生活に健康的な習慣を取り入れることで、ストレスを軽減し、心身のバランスを保つことができます。これらは継続することが何よりも大事です。小さなことから始めて持続可能な健康習慣を作り、長期的な身体的ウェルネスを目指しませんか?