今回は、ウェルネスを構成する領域の一つである『知的ウェルネス』についてお話しします。
知的ウェルネスは、心と脳を活性化させるために欠かせない要素です。継続的な学びと成長を通じて、日常生活やキャリアにおいてポジティブな影響をもたらします。ビジネスパーソンにとっては、知的ウェルネスを意識することで仕事の効率アップやパフォーマンスの向上にも繋がります。
知的ウェルネスの定義
知的ウェルネスとは、自分の知識やスキルを常に向上させ、新しいことを学び続けることを意味します。これは、継続的な学習、新しい知識やスキルの習得、そして創造的な活動を含みます。
- 継続的な学習:学び続けることで心と脳を活性化すること
- 新しい知識やスキルの習得:新しいことを学び、自己成長を促進すること
- 創造的な活動:創造的な活動を通じて、心の豊かさと柔軟性を磨くこと
継続的な学習
継続的な学習は、脳の健康を維持し、認知機能を向上させます。好奇心を大切にし、学び続けることは、心の健康にも良い影響を与えます。
- 読書:毎日少しの時間を読書にあてることで新しい知識を得る。幅広いジャンルの本を読むことも推奨。
- オンライン学習:Udemyなどのプラットフォームを利用して、専門知識を深める。時間や場所を問わずに学ぶことができる。
- セミナーやワークショップ:他者との交流を通じて学びを深めたり、視野を広げる。
読書という手軽に始められる習慣から取り組み、特に興味をもった分野に関してはオンライン学習などを利用して知識を深めていくといいでしょう。人との交流を通じてうまれる学びも貴重です。
新しい知識やスキルの習得
新しい知識やスキルの習得は、キャリアの発展に大きな影響を与えます。大規模なオンライン講座(MOOC)、専門書、インターン・副業などを通じて、より深く知識やスキルを磨いていくことができます。
- MOOCs: MITやスタンフォード大学などが提供する無料のオンラインコースで学ぶ。日本語対応のコースも増えており、手軽に高度な知識を得ることが可能。日本版のJMOOKもあり。
- 専門書:専門分野に関連する書籍を読んで知識を深める(IT分野の技術書やマーケティングの最新トレンドに関する書籍など)
- インターン・副業:新しいスキルを実際に使ってみることで、より深く理解することができる(プログラミングの実践やデザイン、マーケティングキャンペーンの企画・実行など)
日本では近年副業が推奨されており、自己学習で身につけた知識やスキルを実践で試す場ができはじめています。こうした時代の潮流にのり、知的ウェルネスの機会をつくるのもいいでしょう。
創造的な活動の取り入れ方
創造的な活動は、知的ウェルネスに大きな効果をもたらします。日常生活に創造的な活動を取り入れることで、心をリフレッシュしたり、視野を広げ新しい視点を得ることができます。
- アート:絵を描いたり、モノを作ったりすることで、創造力を発揮する
- ライティング:日記を書く、ブログを運営する、創作を書くことで、自己表現の幅を広げる。自分の考えを整理し、表現力を高めることにもつながる。
- 音楽:楽器を演奏したり歌うことで、感情表現を豊かにする。ストレス解消にも効果的。
知的ウェルネスの実践方法
日本人は勤勉と言われる一方で、勤務先以外での学習や自己啓発に使う時間は諸外国よりかなり短いと言われています。さまざまな要因があるとは言われますが、それだけ知的ウェルネスを実践している人が少ないとも言えます。
まずは小さなところから、日常生活に取り入れて実践をしてみましょう。
- 通勤中に本を読んだり、オーディオブックを聞く
- 興味のあるジャンルのオンライン講座を受講してみる
- 好きな創作活動(絵を描く、音楽活動を行う)にチャレンジしてみる
私はもともと知的好奇心が旺盛で、知らず知らずのうちに知的ウェルネスを実践してきた方ではありました。以前、学生時代にやってみたかったけどできなかった音楽活動にハマっていた時があり、ドラムレッスンやボイストレーニングに通っていました。現在は、Pythonのオンライン学習をしています。また、この『ウェルネス』というジャンルも、私にとっては知的ウェルネスの実践の場です。
継続的な学びが人生の質を向上させる
知的ウェルネスは、継続的な学びと成長を通じて、人生の質を向上させる重要な要素です。
ビジネスパーソンは意識せずとも学びやスキル向上をしている方が多いと思いますが、それは自分の知的好奇心からくるものでしょうか?答えが「No」ならば、自分の心が向く先にあるものについて、学びを深めてみるといいでしょう。
強制的ではない積極的な学びやスキル向上は、日々の充実感を促進します。小さなことから始めて、持続可能な学びの習慣を作り、長期的な知的ウェルネスを目指しましょう。